デッキかテラスか
リビングの外にデッキスペースや、テラススペースを床のレベルをなるべく変えずに設けることで、リビングとの繋がりが強く半屋外のようなスペースができます。
室内からの部屋の広さを広く見せる効果がありますし、春や秋などの気持ちのいい季節には、半屋外空間でいろいろ楽しむことができます。
そこで、デッキスペースにするのか、テラススペース(タイルやコンクリート)にするのか迷われるところではないでしょうか。
経験上タイルが一番おすすめしたいです。
コンクリートにしますと、表面の細かい凹凸が摩耗して砂のようにたまることがあります。
タイルであれば、表面が滑らかなのでそのようなものが出てきません。
デッキに関しては、見た目は室内のフローリングからの繋がりを強くしてくれるという良いところがありますが、1年に一回程度は、屋外用の塗料でメンテナンスをして長くもたせるということがあります。
またレッドシダーのような柔らかいデッキ材は、年々表面が毛羽立ってきます。ヤスリをかけて滑らかにしようと試みたりもしましたが、毛羽立ちにひっかかり割けてしまった例もあります。デッキ材にされるなら固い密度の高い木を使われることをおすすめします。
熱環境的の話では、夏の暑い陽射しでタイルはどんどん熱を持ちます。
ただデッキ材もなかなか熱を持ちますので、一番理想なのは、樹木などで日影になるように工夫されたタイルやコンクリートスペースです。
温度が上がらず、気温差で風がおきて涼しさを感じられます。
こうしたことから考えらるのは、室内の窓際のスペースをタイル敷きにできれば、夏の高い位置からくる日差しを庇で割けて冬の低い位置からくる日差しをタイルにあてる。タイルは暖かくなって心地良い居場所を作ってくれるはずです。
一宮の家では南側にキッチンがあり、その床がタイルとなっています。
この時期からは、陽射しがタイルにあたることで、とても暖かい気持ちの良い居場所になります。
陽射しがある時であれば、暖房も必要ないくらいです。