二度目の家
家を建てて数年、十数年と経った方とお話しすると、次にもし建てるならもう少しコンパクトな家がいいかなと言われる方が多いです。
それでは、何故2度目の家はもう少し小さくても良いと考えられる方が多いのか。
1人暮らしから結婚して2人暮らし、家族が増えてもう少し大きな部屋へと移り住んできて、いよいよマイホームへと考えると広いリビング・ダイニング・キッチン、寝室も広めで、ウォークインが欲しいし、子供部屋もしっかり取りたいと考えられるのは、ごく自然のことです。
段々と広い場所に移り住んできたのだから、次はもっと広く、そして夢をかなえるのだと強く思うことでしょう。
ただ家を持つということは、賃貸とは違い一生付き合っていくものだということです。
長く維持するためには、掃除やメンテナンス面で賃貸とは違う大きな仕事を持つことになります。
広い部屋となると掃除する範囲も増え、ものもあふれます。
あまりに大きいと何故か人が過ごさないスペースができたり。自然と居心地の良いところに集まってしまいます。
また、お子さんの成長から部屋を使わなくなったりすることもあります。
そのようなことから、現状の家より少し小さくても良いという意見に落ち着くのではないでしょうか。
だからといって、小さい家が一番いいというわけでもありません。
大事なことは、広さを優先させず実現させたいことに重きをおくことです。
広さは、物理的な部屋の帖数で考えるのではなく、広く感じたり広く使えるかどうかを大切しましょう。
将来のライフスタイルまでを考えて、広さでなく質(実現したいこと)を優先することで、密度の高い居心地の良い家になると思います。