地盤調査と地盤改良について
木造住宅のような小規模の建物の地盤調査は、スウェーデン式サウンディング調査(SWS試験)が一般的です。
建物の4つ角と中央の5ポイントを計測し、地盤の強さを確認します。
費用としては、5万円前後を見ておけば調査できるものです。
調査のタイミングとしては、見積のために地盤改良の検討が必要なので、建物の位置と形状が決定したら調査します。
鉄骨や鉄筋コンクリートの建物などで行われる(木造ではあまり使われない)地盤調査としては、ボーリング調査(標準貫入試験)があります。
地盤調査をしながら土のサンプルも取り、正確な地盤調査ができます。
ただ費用としては、10万円~となり、地盤調査の深さが深くなるにつれて金額が増額されていきます。
地盤調査の結果から、支持地盤という家を支える地面が固い層が深い場合、浅い場合などで様々な工法の提案があると思います。
予算から工法が決定することがほとんどでしょう。
よく施工されるものは、柱状改良や表層改良、砕石パイル、鋼管杭などでしょう。
支持地盤が浅い場合は、表層改良、深くなってくると柱状改良や砕石パイル、もっと深くなると鋼管杭といったイメージです。
表層改良は、地面の表層部を削り支持地盤の上に土と固化材を混ぜて改良地盤を作る。
柱状改良は、セメントミルクと土をかき混ぜて直径60cmの柱を地中に作る。
砕石パイルは、穴をあけたところに砕石を詰めていき、地中に砕石の柱を作る。
鋼管杭は、鋼管を地面に挿入し支持地盤に立てます。
地鎮祭後、建物の位置の確認の立会いをしてから、図面の基礎の深さの確認しながら地面を掘削していきます。
その頃、地盤改良施工前に工務店と施行にあたっての位置と形状、仕様の確認を行ってます。
このあたりから、設計事務所と工務店の間で、施工図と呼ばれる現場で職人に指示する為の図面の作成とチェックが始まります。このチェックをしっかり行うことで、建物の品質と雰囲気が決まります。