設計事務所の基本設計とは
全体としては、基本設計→実施設計→見積査定→現場の監理業務→アフターフォローとなります。
初めのご提案も基本設計に含みます。
■基本設計
建物のコンセプト(考え方の軸)だったり、間取りの大きな変更ができる期間です。
ここでは、初めにご提案したプラン(間取り)からディスカッションをして、デザインと機能について、またご提案したことによりでてくる新たな要望や変更などをまとめていきます。
何回も大きな変更になることもあります。変更回数によって金額が変わることはありませんが、完成までのスケジュールについては当初の計画から変更になることもあります。
過去には、この基本設計がまとまってきた頃に土地を変更することになったという珍しいケースもあります。
この場合は、土地が変更になっていますので清算させていただきまして、新たに変更した土地で再計画となりました。
ご要望は、家族で相談されるのではなく、それぞれで理想を書き出しましょう。
趣味の部屋や窓際の読書スペース、家事室の充実、ロフトでまったりなど夢はいろいろです。
またテイストが伝わるように、希望のイメージに近い写真をスクラップされているとお互いのイメージの共有の時間を短縮します。
例えば、こんなキッチンがいいとか、洗面器はこれがとか、玄関扉はこんな感じがなどなど大事にしたい部分があれば、そこから湧き出るイメージで家づくりがより楽しくなります。
家づくりに対する考え方でこうしたいなというものがないと、考えが揺らぎまとまらず時間がかかることも過去にありました。
ただ、それほどしっかりした軸が必要ということでもありません。ご要望から意図を汲み取りかたちにするのが、設計事務所の仕事です。
一つでも良いので大切にしていることがあればよいのです。
この時期に大事にしたいのは、要望や気になる部分、また説明を受けたのだけど専門用語などでわからない部分をクリアにすることです。
なるべく専門用語を使わず、わかりやすく説明できるようには努めますが、時には一般的に知られていない単語を使ってしまっていることがあります。そういった場合は、その場で「それは、何ですか?」と聞いていただけると良いと思います。
ご理解いただけるよう、いろいろとお話しさせていただきます。
打ち合わせの周期については、初回ご提案までは1ヶ月ほどで、それからは2週間毎くらいです。
なぜ2週間なのかといいますと、ご提案後の1週間でご検討していただき、残りの1週間で変更やご提案の検討していただけるためです。
すぐにご決断いただけることもありますが、そうはいかないことも多いかと思います。時間をある程度あけることで冷静に判断できたり思いついたりもします。
家づくりを楽しむ第一段階です。
住まい方を決める重要な時期なので、じっくり考えて意見交換をされると愛着のある家になります。